一人親方向け。建設キャリアアップシステム(CCUS)の事業者・技能者登録に必要な書類を解説

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ユキマサくん

建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録したいんだけど、一人親方の僕は何を用意すればいいのかニャ?

純さん

それでは、一人親方の方が建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録するため流れや必要書類について解説しますね。

この記事を読んで分かること

一人親方が建設キャリアアップシステム(CCUS)を登録するときの、

・流れ

・必要書類

・費用

建設キャリアアップシステム(CCUS)って何?という方は、こちらの記事からご覧ください。

目次

建設キャリアアップシステム(CCUS)登録の流れ

STEP
事業者登録をする

事業者登録をすると『事業者ID』と『管理者ID』の2つがもらえます。

この2つのIDをゲットすることが事業者登録のゴールです。

一人親方は事業者登録料をお支払いする必要はありません。

STEP
技能者登録をする

一人親方の建設キャリアアップシステムカードをもらうために登録します。
このときに技能者登録料を支払います。

必ず、事業者登録→技能者登録、の順に登録することがポイントです。

事業者登録をする

事業者登録の流れ

先に事業者登録の流れを大まかに説明します。
※事業者登録は不要!技能者登録だけしたい!単にカードだけ欲しいんだ!という方は読み飛ばしてください。

まずは建設キャリアアップシステムのホームページにログイン。

ページ上部『登録をする』をクリック。

すると「認定登録機関」と「インターネットで登録する」の2つから選択することになります。

【認定登録機関とは?】
申請書類の受け取りや記入補助を行い、本人情報や資格などの真正性を確認し、登録のできる窓口となる機関のこと。
全ての市町村には存在せず、また登録は本人が登録機関に直接出向かなければならないのが難点。
技能者登録で写真付き証明書を用意できない方は認定登録機関でのみ申請可能 。

STEP
「インターネットで申請」をクリック
STEP
メールアドレスなど必要事項を入力
STEP
確認・審査
STEP
登録料を支払う
STEP
事業者登録が完了
STEP
『事業者ID』と『管理者ID』の2つをゲット

事業者登録に必要な書類

一人親方が事業者登録するのに必要な書類は、以下のいずれかです。

  • 個人事業主の開業届の写し
    ※受付印があり受付日から1年以内のもの
  • 納税証明書の写し
    ※証明日から1年以内のもの
  • 所得税の確定申告書の写し
    ※受付印があり受付日から1年以内のもの
     電子申告の場合にはメール詳細も必要

建設業の許可をもっている一人親方は、建設業許可を証明するために、以下のいずれかの書類を追加で用意します。

  • 建設業許可証明書の写し
  • 建設業許可通知書の写し

労災保険の特別加入に加入している一人親方は、以下のいずれかの書類も必要です。

  • 労災保険 特別加入証
  • 労災保険 特別加入証明書
  • 労災保険 特別加入申請書

※要発行者の押印があることを必ず確認

事業者登録に必要な費用

一人親方は、事業者登録料はかかりません。

ユキマサくん

ありがたいニャあ。

技術者登録をする

事業者登録は不要、技能者登録だけしたい、単にキャリアアップカードだけ欲しいんだ!という方は、技能者登録をするだけでキャリアアップカードが届きます。

技能者登録の流れ

技術者登録も事業者登録と流れは同じです。

CCUS(建設キャリアアップシステムのホームページ)から『インターネット申請』に進みましょう。

STEP
「インターネットで申請」をクリック
STEP
申込み

必要書類をアップデートして申請。登録料をクレジットカードで支払う場合はこのとき決済をおこなう。

STEP
確認・審査

申請後、審査完了まで2~3週間かかります。申込み時に技能者登録料の支払いを『払込票』と選択した方は、この間、登録した住所に『払込票』が届きますのでコンビニなどで支払いを済ませておきます。

STEP
技能者情報登録の完了

技能者登録の審査が完了すると技能者IDと初期パスワードがメールで届きます。

STEP
建設キャリアアップカードをゲット

キャリアアップカードが封書で届きます。このとき『技能者ID』と『初期パスワード』が明記された用紙も同封されていますので、この封書は紛失しないように気を付けてください。

技能者登録に必要な書類

①顔写真

技能者登録が完了するとキャリアアップカードがもらえます。

このカードに載せるための顔写真が必要です。

写真はわざわざ証明写真ボックスで撮影しなくても、お手持ちのスマートフォンで撮ってもオッケー。

ただし、必ず『jpg』形式でデータをアップロードしなければなりません。

最新のiPhoneで撮影すると『HEIC』形式で保存されるため注意しましょう。

ちなみに、HEIC形式の画像は、『JPEG↔PNG』という無料のアプリで簡単にJPGに変換が可能です。

画像サイズは「294×378」ピクセルで保存。

②本人確認書類

本人確認書類として、以下のいずれかを用意してください。

  • 運転免許証
    住所・氏名等が変更されている場合は裏面も写真を撮る
    運転経歴証明書でもオッケー
  • マイナンバーカード
    裏面は撮影不要
    住民基本台帳カード(住基カード)でもオッケー
  • パスポート+住民票

上記いずれの書類も準備できない場合は、インターネットで申請ができません。

全国に点在する、認定登録機関へいくしかありません。

ちなみに、当記事の冒頭にも説明しましたが、認定登録機関は本人が直接機関に出向かなければならないので、けっこう面倒です。また時期によっては申請からキャリアアップカードの受け取りまで3ヶ月以上かかる場合もあります。

健康保険被保険者証

健康保険証のこと。

国民年金の加入証明書類

確認書類はいずれかを用意しましょう。

  • 年金手帳
  • ねんきん定期便
  • 領収済通知書(納付書)

労災保険特別加入証明書

労災保険の特別加入に加入している方は、ご用意ください。

事業者登録と同じものでオッケーです。

⑥資格証

建設キャリアアップシステムカードには個人が保有する資格を登録することができるので、現場が変わるごとに元請けに保有資格を説明する手間が省けます。

合格証や修了証、特別教育修了証や技能講習修了証などをお持ちの方は写真を撮ってアップロードします。

資格の種類によって、氏名や資格取得日が、中面や裏面に明記されている場合がありますので、表面だけでなく、中面裏面の写真もセットでアップロードする必要があります。

技能者登録に必要な費用

種類金額備考
①事業者登録料(一人親方)0円5年更新
②技能者登録料 簡略型2,500円原則10年更新
③技能者登録料 詳細型4,900円原則10年更新
④管理者ID利用料2,400円/年毎年支払う

①事業者登録料ですが、一人親方はお金がかかりません。

②と③技能者登録料は、簡略型は2,000円、詳細型は4,400円。両者の違いは保有資格をキャリアアップカードに登録するか否か。カードに資格を登録したい方は詳細型を選択してください。

④利用者ID利用料は、事業者が建設キャリアアップシステムで事業者情報(現場情報を含む)を管理するために 必要となる『管理者ID』 に対する利用料金です。毎年建設キャリアアップシステムに直接支払う必要があります。

一人親方は毎年2,400円かかります。ちなみに法人は毎年11,400円(税込)です。

簡易型と詳細型の違い

  • 詳細型は、保有資格や健康診断受診歴を記録可能
  • 登録後に「レベル判定」を受けられる

簡略型で登録した後で「やっぱり詳細型で登録しておけばよかった」と、後で変更しようとすると差額分2,400円を支払わなくてはならないため、一人親方であっても最初から詳細型で登録しておくことをお勧めしております。

レベル判定とは

レベル判定とは、技能者1人ひとりの能力にレベル付けをすることです。

具体的には、能力レベルが上がるとキャリアアップカードの色が変化します。

レベルカード色技能の目安
レベル1白・ホワイト初級技能者(見習い技能者)
レベル2青・ブルー中堅技能者(一人前の技能者)
レベル3銀・シルバー職長として現場に従事できる技能者
レベル4金・ゴールド高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者等
※更新期間10年(窓口申請の場合は3年)

レベル1の「初級技能者」から始まり、レベル2は「中堅」、レベル3は「職長」、そしてレベル4は「高度なマネジメント能力を有する技能者」と位置付けられ、カード保有者の頂点に君臨します。

このように、職人の能力を「見える化」し、公正・公平に評価することをレベル判定の目的としています。

ちなみに国土交通省は『適正な一人親方』の基準として以下のような項目を挙げています。

  • 実務経験年数が10年程度以上あること
  • 多種の立場を経験していること
  • 専門工事技術のほか安全衛生等の様々な知識を習得していること。
  • 建設キャリアアップシステムのレベル3相当の実力があるもの。

まとめ

今回は一人親方の方が建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録するために流れ、必要な書類、費用、について解説しました。まとめると以下の通りです。

  • 登録はインターネット申請がお勧め
  • 一人親方は事業者登録料がかからない
  • 管理者ID利用料が法人よりも安い
  • 技術者登録は簡易型と詳細型の違いに注意
  • 最初から詳細型で申し込むのがお勧め
  • 単にカードだけあればいい人は技能者登録だけでOK

建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入は現時点で義務ではないので、導入しないからと言って罰則を受けることはありません。

しかし国土交通省は、令和5年度までに、全ての建設現場にシステムを導入する目標を掲げています。
また建設業退職金共済(建退共)を建設キャリアアップシステムに完全移行する方針も掲げていますので、近い将来、義務化される可能性があります。

登録作業が面倒なので、お済みでない事業者様一人親方様も多いですが、どうせ登録しなければならないのであれば早めに登録しておくことをお勧めしております。

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  • 元請から急に建設キャリアアップシステムの登録をする様にお達しがあった
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  • 用意する書類が多すぎて諦めた
  • プリンターを持っていなくて諦めた

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